2017年1月28日土曜日

自己肯定感の低さが襲う対人関係障害

心理療法士の加藤絢子です。

今回のブログは「自己肯定感の低さから他人に振り回される」
ことの例を書いていきたいと思います。







例1
隣の席の同僚がやたらと話しかけてくるので仕事が中断されて困っている。話しかけられると、「今後はどのくらい続くのだろう」とうんざりする。


この例をさらりと読めば、「そんな同僚が隣だったら嫌だろうな」という話です。
しかし、この例に含まれているもっとも大きな問題は、

・話しかけてくる=聴かなければならない。
・話をどこでやめるかは相手が決める。

という、「相手中心主義」ともいえるもの。

自己肯定感が低い人は、自分を中心に考えることができないので、相手の不規則な行動にそのまま振り回されてしまうことが少なくありません。


「私は集中力が低いから、話してしまうと、なかなか仕事に戻れない」
「ちょっと仕事に間に合いそうにないから、ここまでにするね」

などと言って自分を守ることができないのです。






例2
私の気持ちを分かってくれない彼に、いつも腹が立つ


自己肯定感が低いと「自分はこうしたい」となかなか言えません。
にもかかわらず、人が自分の気持ちを読んでくれないとストレスに感じたりします。
自己肯定感の低い人は、他人にあまり期待をしないのでは?と思うかもしれませんが、このあたりはそうしたイメージとは全く逆で、自分を肯定していない人ほど、人に気持ちを読んでほしがることが多いのです。

「自分の気持ちなんてとても伝えられない」という無力感が、「相手に気持ちを読んでほしい」という依存的な期待につながってしまうのだと言えます。





例3
朝、上司の機嫌がすごく悪かった。「私が昨日出した報告書がダメだったのかしら?」と不安でたまらない。


自己肯定感が低いと、自分とは全く関係のない他人の言動を、「自分のせい」と感じやすくなります。
ただ機嫌が悪いだけの人を見て、「自分が怒らせた?」と感じたり、疲れている人を見て、「自分が疲れさせた?」と思ったりしてしまうのです。

常に反省して何が悪いの?と思われるかもしれません。
実際、「人の機嫌が悪いときは、自分が何かをしたのではないかと考えるように」と育てられた人もいるでしょう。







しかし・・・
人が不機嫌になる理由は様々です。

単に体調が悪いのかもしれません。
私生活で何か問題があるのかもしれません。

それら全ての可能性を「自分のせい?」と引き受けていたら、不要なストレスまで抱え込むことになります。

そもそも、社会人として求められることは、機嫌が悪くなったら、そのまま当たり散らすのではなく、改善できることは改善する、という姿勢でしょう。


報告書に問題があるのであれば、それは上司がきちんと伝えるべき問題で、そうできていない上司は、「社会人として機能していない」という見方もできるのです。

また、上司の立場にたってみれば、少しでも機嫌を悪そうにすると「自分のせい?」とビクビクする人の存在は、かなり重荷でしょう。

上司だって人間ですから、機嫌が悪かったり疲れていたりすることもあるのです。

常に上機嫌でいることは難しいでしょう。



自己肯定感の低さは、そんな「相手の事情」すら考えてあげることができない、余裕のなさを作ってしまうと言えます。


💡ポイント💡

自分を大切にしないと、相手の事情にきづけない








他人の言動に腹が立つ


他人を攻撃してしまう裏にも、実は自己肯定感の低さが関係しています。

そもそも人はなぜ他人を攻撃するのでしょうか?

攻撃というのは、動物が脅威を感じたときの反応パターンの1つです。


人間を含め、動物は脅威を感じると、「fight or flight  (闘争か避難か)」反応を起こします。


逃げられる状況であれば逃げるし、逃げられないとなると闘うのです。


一般には逃げる方が楽ですし合理的なので、例えば、熊なども突然出くわさない限りは、熊の方が人間から上手く逃げてくれるものです。

だから、人間という脅威に余裕を持って気づいてもらうために、「熊よけの鈴」というものがあるのです。






しかし、

人間の場合、社会的なメンツなどもありますから、いつもいつも逃げてばかりというわけにもいかない、と考える人も多いものです。


逃げられないから、攻撃するしかない。


ですから、攻撃や反撃は、案外あちこちにみられます。



さて、

ここで改めて認識しておきたいのは、「攻撃は脅威を感じた時の反応」ということです。

しかし、

何を脅威と感じるかは、人によってかなり異なります。

特に対人関係的な文脈では、何を脅威と感じるかは、その人の人生を反映するようなところもあります。








例1
誰かと意見が対立しているとき、友人から「でも向こうの言い分も分かるよね」などと言われると、すごく腹が立ってしまう。



よく知られているのは、自分の言動を否定ばかりされながら育った人は、多様な意見を受け入れにくいということ。


人それぞれ、いろいろな意見があってよいのですが、否定ばかりされながら逆境の中で育った人は、自分と違う意見を持つ他人を見ると、「自分が否定された」と感じやすいのです。


これは当然のことで、意見を否定されながら育ったということは、常に「お前の言うことは間違っている」と言われながら育ったということ。

そこには、「正しい考え」という絶対的なものがあって、それ以外は間違っている、というメッセージがあります。

本当は、いろいろな意見があってよく、それぞれが「正しい」と言えるのに、です。


ですから、そうやって育てられた人が、自分と違う意見を言う他人を見た時に自分が否定されたように感じるのも当然です。


「それは間違っている」と相手を攻撃しなければ、自分が間違っていることになってしまう、と思うのでしょう。

この例のように、対立する相手に友人が理解を示したりすると、「裏切られた」という思いになってしまうのも、そのためです。


つまり・・・

「単なる他人の一つの意見」が、否定されて育った人にとっては、「脅威」になってしまうのです。


ただ、このような人の自己肯定感はかなり低いと言えます。

自分の意見について「まぁ、これが自分の意見だから、何とでも言って」と思えたり、狭量な相手に対して、「まぁ、この人は実際に苦労している人のことを知らないから、こんなことを言うのも仕方ないな」と思えたりする人はかなり自己肯定感が高いと言えるのですが、自分の意見について他人がどう思うかをピリピリ気にするのは相当自己肯定感が低い証拠です。


自分の意見と異なる相手を攻撃ばかりしている人、というのは、言い換えれば、「常に自分が正しくなければ気が済まない人」です。


少しでも自分と違う意見を言われると屈辱を感じてしまい人でしょう。

でも実際には、それぞれの人には事情があり、それを反映した「正しさ」があるもの。


ある人から見ると正しくないように見えることでも、別の人の事情を考えれば、それが「正しい」ということになるのです。





でもでも・・・

「どうすれば自己肯定感を高められるの?」というところで行き詰ってしまうのではないでしょうか?


いろいろな本を読むと、自己肯定感の基本は幼少期の育て方による、とか、子ども時代に受けたいじめによって徹底的に自己肯定感が下がってしまう、などと書かれています。


それはもちろん嘘ではありません。


でも、子ども時代は過ぎてしまっているでしょうから別のやり方が必要ですね。


次回のブログからは、幼少期からやり直さなくても、今からでも自己肯定感を高めていくエッセンスをやっとお伝えしていくことができます。







※ブログですが、定期的に発信するべきですが、
 不定期発信になっていることを深くお詫び申し上げます。
 
いつもブログを読んでくださりありがとうございます!!





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